ベントラルフィンについて

推奨している訳ではありませんが、テストしてみる場合は参考にしてください。

 

ホイルパンツや板状の脚を採用するときは同時にテールの側面積増加も必要ですが、ただ単に垂直尾翼面積を増やしたらどうなるかを調べてみるのも悪くはありません。

 

その時は、胴体上側の面積を増やすと中翼機としてのバランスが崩れてしまうので、なるべく下側を増やす様にします。

 

画像のフィンの材質は5ミリ厚の発泡スチレンボードで、現在210mm×40mmの大きさとなっていますが、実際の形状は機体を地上に置いた時の空間で決まってしまいます。

 

取り付けは両面テープで貼り付けるだけなので、スチレンボード取り付け面の直角の精度が大事になります。

機体側は被覆フィルムが剥がれない様に準備をしておきます。

方法は、取り付け位置のフィルムに針で穴をあけてから瞬間接着剤を垂らしてフィルムの裏まで浸透させ、接着剤が硬化するまでビニルで押さえて面を整えておくだけです。

 

それ以外に、胴体下側の垂直尾翼面積が増えるのでサイドスラストを17→11mm程度に減らす必要があります。

紙を挟んだり、場合によってはゴムを削ったりしてスラスト変更しますが、マウントゴムのネジ穴が広がってしまったら、穴にゴム片を埋め込んで接着してから取り付けネジをねじ込む様にします。

 

実際にフライトしてみて、垂直面積増加によってテールの押さえ感が変わるかは微妙な所です。

もし落ち着きを感じられるとしたら、その副作用として、45°傾けたときのラダー量が増えたり、ストールターンやスナップ、スピンが回しにくくなっているかもしれません。

運動性と安定性の両立といった万能の性能はあり得ないので、どこかで妥協も必要になってくるところです。

 

ちなみに、個人的にはストールターンは説明画像トップにある「重心点を回るターン」を目指しているので、インドア機動画の様なスライド量の大きいターンには疑問が。

もし競技となればそんな一瞬の事よりも全体を考えた方が得策なのかもしれませんが、この辺は目的や考え方次第で選択して行くしかなさそうです。

 

追記

その後の様子をブログ2021/12/04に記載